私の胸の思い出

http://www.pink-ribbon-movie.jp/

 
乳ガンをテーマにした明るいラブコメ香港映画。
 
て、乳ガンをテーマにブコメで良いのか!て思ったけど、試写会場では女性陣のすすり泣く声がチラホラ。うーむ、解らん(^_^;)。よく解らないので、とりあえず女性の感想を聞いてみたい一本。
ちなみに本作は、乳がんの早期発見・早期診断・早期治療の大切さを伝える「ピンクリボン」の応援映画だとか(まあ、どの癌も早期発見・早期診断・早期治療は大切なんだが)。その意味でも、女性やカップル向けでしょうな。
 
監督はロー・ウィンチョウ。プロデューサーにジョニー・トー。主演はミリアム・ヨンとリッチー・レン
 
10月、シネマート系で「幸せになるロードショー」だってさ。
 

Wiz/Out

http://www.focus-infinity.com/wizout/

 
大学のサークルメンバーが山奥でのキャンプから帰ってみると、世界からほとんどの人間が消えていた、という実験的な青春映画。NHK教育「しゃべりば!」を観ているような、青臭くも熱い“若さ”がちょっと鼻につくが、完全にゴーストタウンと化した渋谷の繁華街など、目を見張る映像も多い。
 
撮影監督に「ER」のトーマス・シュナイトを起用し、HD撮影、PC編集、DLPプロジェクター上映といったデジタルツールを駆使したことで、低予算ながらオリジナリティ溢れる世界観を見せる。映像や音楽的には、なかなか面白い。園田新監督のデビュー作。
 
主演は沢村純吉と、「就活女優」こと原田佳奈。
 
10月、ユーロスペース他。
 

ロケットマン

http://www.rocket-man.jp/

ダン・チューポンとバンナー・リットグライの師弟対決!
 
と聞いてピンと来ない人にはお勧めしません(笑)
  
1920年代のタイ。両親の仇で牛泥棒で妖術使い(なんだそれ)のシンを追うロケットマン(ことスー・シアン)は、妖術使いのダムからシンを倒す秘術を教わる。そして、ついにシンのパワーを奪い、両親の復讐を果たす。
だが実はシンは善人で、ダムこそが真の仇だったのだ!
という、壮大なる勘違い野郎の物語。こいつが単純な勘違いをしたせいで、どんだけ多くの人間が犠牲になることか(あほすぎる…)。
 
躍進著しいタイ式アクション映画の最新版。ここ数年ハマっている俺としては大いに楽しんだものの、一般受けするかは大いに微妙。主人公の勘違いにも「マイペンライ」精神を発揮するタイ映画の王道だが、クライマックスに至る展開がいまいち。もっとも、上記の二人だからしてアクションは相変わらず派手&ダイナミック。アクション、オカルト、恋愛、爆発。面白そうなものは、とりあえず全部盛りにしとけっていう精神が好きです(笑)
 
10月6日、どっかで公開。
 

いのちの食べかた

http://www.espace-sarou.co.jp/inochi/

 
これ、お奨めの一本。
我々が普段食べているものは、どこから来て、どのように加工されてくるのか。食の安全性が叫ばれる中、その安全性と生産効率を追求するために、どのような技術が使われているのか。
 
誰もがその効率性の恩恵を受けながら、多くの人が目を背けてきた、あるいは関心すら持たずにいる、食材の生産現場。特に屠畜の現場。ベルトコンベアで運ばれ、工業製品のような流れ作業で解体されていく動物たち。バキュームで吸い上げれ、逆さ吊りにされて首を切られる鶏や、電気ショックを受ける直前にイヤイヤをする牛たちなど、出来れば見たくない場面も少なくない。まさに製品(食材)と化する瞬間だ。
 
でも、これこそがあの美味い焼き肉やステーキや吉野家マクドナルドやケンタッキー・フライド・チキンなのよ。ここで「食材」と化した「」は、我々の胃に直結しているのだ。
 
日本では、こうした現場と部落差別問題が微妙に絡んでいたことから、長く映像化がタブーとされてきた。ある意味、世界で一番、こうした現場を知らない国なのかも。毎年(国内だけで)300万トンの食肉を消費してるというのにね。とにかく、どんなことでも知っておいて損はない。目を背けることなく現実を直視し、命を頂いていることに感謝すべし。
 
ナレーションもBGMも無い、アート映画のような美しい映像も印象的。
 
11月渋谷イメージ・フォーラム他、全国公開。
 

ヘアスプレー

http://hairspray.gyao.jp/
いや〜面白かった!
ジョン・ウォーターズの同名作品をミュージカル・リメイク。ていうかジョン・ウォーターズのオリジナル映画が舞台化され、トニー賞8部門受賞を受けるブロードウェイ・ミュージカルとなり、それが更に映画化されたという流れ。今は亡きディヴァインの役を、まさかジョン・トラボルタがやるとは思わなかった(笑)。
詳細は時間があれば後日書くけど、人種差別なんぞをテーマに折り込みながらも、とにかく明るくハッピーなので疲れた心身にはうってつけ。実に楽しめた。太った体にコンプレックスを持ってる人には、特にお奨め。
10月公開。

やじきた道中記 てれすこ

http://www.telesco-movie.com/

ご存知、弥次喜多道中記。て最近の若い人は知らないのか。日本映画でこれほど映画化された話も少ないのよ。
で、今回の弥次郎兵衛は中村勘三郎。映画の主演は46年ぶりだそうな。一方の喜多八は柄本明。品川の遊郭から足抜けしたお喜乃に小泉今日子。この三人の珍道中が、江戸の文化や人情話を絡めて賑やかに展開される。正直、それほど期待してなかったけど、素直に楽しめた。いかにも日本の古き良き喜劇って感じ。どこか懐かしい。
 
ちなみに「てれすこ」てのは有名な落語ネタ。他にも「狸賽(たぬさい)」「野晒し」「お茶汲み」等、全編通して落語ネタのオンパレード。落語好きとしては楽しめる一本だ。ネタの詳細は後日暇があったら書きます。監督は前作「しゃべれども、しゃべれども」でも落語を扱った平山秀幸
11月公開。