ディテクティブ

http://www.detective-movie.jp/
このところ、すっかり影の薄くなったジャン=クロード・ヴァン・ダム主演のアクション映画。

得意のマーシャルアーツを封じて、70年代的ノワール・アクションを展開。
これが見事につまらない(笑)。
ヴァン・ダムは麻薬に溺れる警官ストウ役。麻薬王キャラハンを追うが、仲間はどんどん殺されるし、奥さんはよその男の子供を妊娠するし、腹いせに娼婦をレイプするしで、どうにも冴えない。しかもキャラハンに捕まって頭に銃弾を撃ち込まれちゃってまさに天中殺。ところが何故か死ななかったストウは他の男と暮らす妻の元でリハビリを続け(みじめ)、少しずつ善良な刑事になっていくのであった。てな話。
ラスト、何が気になるって妊娠中の子供の将来
いろいろ頑張ってるのは伝わるけど、ヴァン・ダムはやっぱマーシャルアーツが似合う。あと股割り。
9月公開。
 

ブラック・スネーク・モーン

http://www.blacksnake.jp/
サミュエル・L・ジャクソンセックス依存症クリスティーナ・リッチを鎖で縛って監禁する…て、アメリカ版『完全なる飼育』かよ!と思ったが、実は結構、骨太な作品だった。キリスト教が絡むのでやや教条的だし、善悪の解釈もきわどい(善意なら何やっても良いのかって感じだ)が、その結末は意外と感動的。あのラストはちょっとヤバい(素晴らしい)!マジで泣けた。監督・脚本は『ハッスル&フロウ』のクレイグ・ブリュワー。今週末公開。
 

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団

http://harrypotter.warnerbros.co.jp/site/index.html
 
とっくに公開中ね。原作も暗かったけど、映画も暗かったなあ。結果としてシリーズで一番締まった作品となった。映像的にも迫力あるし、かなり楽しめた。もっとも、あの巨人の顔はどーかと思うが。

ベクシル 2077 日本鎖国

http://www.vexille.jp/
 
ロボット産業が発達した日本が鎖国するんだそうな(ホンマかいな)。で、日本の様子を探りに来たアメリカ人女性がロボットだらけの日本にビックリしてやんの。最後は日本が滅びてお終い。
ん〜結局何が言いたいのだ。ていうか日本映画なのに、何故にアメリカ人目線?海外配給を考えて敢えてテーマ性を排し、エンターテインメントに徹した…と(宣伝の人は)言ってたけど、そんな映画作る必要あるのかね。ていうか優れたエンターテインメントこそ人を感動させるストーリーが必要だっつーの。ジャパニメーションが世界で評価されているのは、それが単に緻密な技術に支えられているからだけじゃないのよ。日本というローカルなものを表現しているからこそ、グローバルの世界で価値が生まれるの。中身のない技術賞賛映画はハリウッドにやらせておけばいいの。
 
てことで、技術的には目を見張るモノがあったけど、内容的にはどーでもいい話(恋愛映画としてみれば多少は楽しめるかも)。もうすぐ公開。
 

フロストバイト

うさぎ美味し〜♪

http://www.blood-movie.jp/frostbite/
 
まーた一ヶ月以上 空いちゃったなあ。忙しくて試写もあまり観られなかったし。
 
てことで、今回も短観のみ。
  
『フロストバイト』は、スウェーデン初の吸血鬼映画という珍品。
太陽やニンニクが苦手 とか 鏡には映らない 等の「お約束」はそのままだけど、舞台設定が極夜(北欧などで太陽が沈まない日が続く自然現象)に閉ざされた町ってところがミソ。この地域の極夜は一ヶ月近いとのことで、吸血鬼から逃げ回る人(ロッタちゃん)にとっては悪夢なのよ。一ヶ月近く夜が明けないんだもん。
 
一応恐怖映画なんだけど、緊迫したシーンの中に独特の(初期のピーター・ジャクソンみたいな)ユーモアが発揮されていて、そこが結構面白かった。自覚のないまま吸血鬼と化した青年が、恋人の家に食事に招かれたシーンなんてシチュエーション的にはコメディそのもの。血液以外を受け付けない身体になっているのに、無理して食事をしようと七転八倒するシーンはかなり笑えた。俺以外に笑ってる人いなかったけど(笑)。いつも思うけど、日本人は映画を観る時もマジメ過ぎるのかも。恐怖映画だって徹頭徹尾ホラーに徹しているわけじゃないのよ。
 
映画そのものの完成度は今一つ。中盤まではかなり良かったけど、後半なぜか学園モノに変わってからが平板になってしまった。でもまあ、そこそこ楽しめたので良しとする。既に公開中。
 

アドレナリン

なにやってんだか

http://www.adrenaline-movie.com/
 
あーこれもう今週末公開か。試写の後にこっち書いてる余裕がなくて、どんどん溜まっていくなあ。
てことで、これは短観のみ。
 
毒薬を盛られ、アドレナリンを出し続けないと死んじゃう殺し屋が、アドレナリン・ジャンキーと化して暴れ回るノンストップ・アクション。
 
休むと死ぬ!というバカみたいな設定だけど、これぞ活劇。『トランスポーター』のジェイソン・ステイサムが、とにかく走る駆ける殴る跳ぶ!ドラッグ吸いまくって街中でエッチしまくる!
 
要は『スピード』の人間版だけど、止まりたくても止まれないという設定が見事に活かされている。脚本が意外としっかりしていて、ロマンスやシチュエーション・コメディーとしての要素も含んでいるお得な一本。暇つぶしには最適!