ノーカントリー

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で、ヘタなゾンビより、人間のほうが何倍も怖いということを描いたのがこの作品。詳細触れたくないので短観しか書かないが、とにかくおかっぱ頭の殺人鬼こと、ハビエル・バルデムが怖すぎ。

映画としては、これはもう完璧なコーエン兄弟の世界。オスカー獲ったからって、ふつーのハリウッド大作と思って観ると、ラストに辛い思いをするので注意(笑)。カタルシスの欠片もないからね。デートには向かないかも。
まあ、コーエン兄弟の犯罪モノが好きな人には、まさしく決定版だろう。最高傑作の呼び名も納得。個人的には非常に満足できる作品であった。
あと、役者に関して言えば、ハビエル・バルデムばかりが話題になってるけど、ジョシュ・ブローリンが非常にかっこ良かった。『アメリカン・ギャングスター』の時以上の演技で魅せる。他、ウッディ・ハレルソンとトミー・リー・ジョーンズはいつも通りって感じ。特にトミー・リー・ジョーンズは、時々缶コーヒーのCMに見えて、思わず笑ってしまった。
 
15日公開。