シャーロットのおくりもの

冬にはハムになるのよ

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原作も有名だし、めんどくさいから粗筋は省略。
 
えーと。ハリウッド製「お子様映画」てことで、特に期待せずに観たら意外や意外、結構良かったわ。
 
なんかさ、理不尽に嫌われて、虐げられている存在が実は人一倍優しいというのは(そういう描写があると)、妙に感動しちゃうんだよね、最近特に。歳かね。ていうか、虐げられた存在がそれを恨みに思って復讐に走るって話なら、映画に限らずいくらでもあるけど、それでもなお優しさを失わない存在というのは滅多にいないからね。感動するというか、人として(蜘蛛だけど)思わず尊敬しそうになるのよ(笑)。正直あんまりストレートな「感動大作」みたいなのは苦手なんだけど、本作の場合は妙にグッときたわ。これまた歳のせいかもしれんけど。
 
声優陣も結構豪華で、これがまたなかなかのマッチング。シャーロット(蜘蛛)の声はジュリア・ロバーツで、美声とは言い難い声だ(舞台での不評が証明した)けど、蜘蛛の慈愛に満ちた優しい感じは出てた。スティーブ・ブシェミのネズミや、キャシー・ベイツの牛、ロバート・レッドフォードの馬なんかもバッチリだったし。ていうかイメージと合うよね(笑)。セドリック・ジ・エンタテイナー(ガチョウ)は、期待したほどじゃなかったけど。
ちなみに、宣伝でダコタ・ファニングが前面に出てるので、本作が子豚と少女の物語(子豚か少女の名前がシャーロット)だと思ってる人もいるかもしれないけど(いないか)、今回ダコタ・ファニングは完全な脇役。本筋は、豚と蜘蛛の友愛ドラマです。
 
まあ、なんにせよ、この手のハリウッド・ファンタジーとしては秀作の部類。そういえばゲイリー・ウィニック(監督)て、『エイプリルの七面鳥』のプロデューサーだった人だね。『13ラブ30/サーティン・ラブ・サーティ』ではディレクター。どちらの作品も良かったし、こーゆー映画には向いてるんだろうな。
 
クリスマスに子供と行くなら最適でしょう。字幕の読める年齢の子ども向け映画としては、今年一番のお薦め。吹き替えじゃなきゃダメって年齢だと、この映画のテーマそのものが難しいかも。
 
原作はこちら↓ ちなみに作者のE・B・ホワイトは、『スチュアート・リトル』の原作も。

シャーロットのおくりもの

シャーロットのおくりもの