バタリアン4

ゾンビ親父

http://www.batarian4.jp/
 
いや〜もう〜なんだろなあ。建前とはいえ、『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』の正当な続編として始まったシリーズの立ち位置を、完璧に無視しちゃったね。まあ、それは第一作からしてそうだったんだけど、本作でとうとうバタリアン・シリーズですらなくなっちゃった。とにかくもう、徹底したデタラメ映画。アメリカじゃTV放映だったらしいし、一般的な意味においては金払って観るような映画じゃないのは事実。ちょっとでも期待したら、ものすごく裏切られるからね。以上。
 
が、しかし!(以下ネタバレ。よほどのスキモノ以外は読む必要なし)
 
 
ここまでデタラメな整合性破壊ぶりを見せつけられると、なんかある意味感心するね。
だって、ゾンビが身体に数発銃弾を喰らっただけであっさり死んじゃうのよ。それってゾンビか! ていうか「バタリアン・シリーズ」では脳を破壊されようが、身体がバラバラになろうが動き回ってるのが「ゾンビ」の定義だったのに(その時点でロメロの「ゾンビ」とは別物になってたけど)。
女子供が生きたまま喰われるというハリウッド作品じゃ考えられないことを平気で見せるし(ヒロインのジャナ・クレイマーだけが唯一の見所だったのに…)、主人公の親が「最終兵器ゾンビ」になってる意味が全く解んないし、その「最終兵器ゾンビ」が実にあっけなく退治されるし、なによりホラーなのにまったく怖くないし! しかも、本作は「バタリアン5」と同時撮影て。このクオリティで前後編かよ!なんなんだ、その根拠のない自信は。
 
でも、ここまでくると続編も観てみたい気がするから不思議。仕方がないので、次回作も生暖かく見守ろうと思います。
 
というわけで、B級マニアの方は、本作がいかにバカ映画かということを認識するためにも、是非劇場で観ておくがいいさ。
 
追記:DVD化されますた

バタリアン4 [DVD]

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