ジャーヘッド
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オフィシャルサイトのトップコピーが「メディアが暴けなかった真実」。
…うーむ。これを「力作」と観るか、バカ映画と観るかは人それぞれだろうな。少なくとも俺は後者でした。
だって人殺しの訓練を受けた兵隊が、殺す気満々で戦場に行ったら誰も殺せなくてムキーッてなる話なんだもん。あほらし。
そう、本作のキモは、その「あほらし」に尽きるのだ。湾岸戦争の「あほらし」さ、虚しさが痛いほどに伝わってくる。その意味では凡百の戦争映画より、はるかに重いメッセージが込められているのかもしれない。
でも、それがどうしたって思っちゃうとそれまでなのよ。
今更言うまでもないことでしょうと。戦争で、何の罪もない人を殺すのも、殺されるのも、殺したいのに殺せないのも「あほらし」いことじゃんか。喧嘩してるのは政治家同士なのに、政治に関心もない貧困家庭の子供たちが戦場で殺し合うんだし。せめて大義くらい与えてやれば死に甲斐も殺し甲斐も多少はあるだろうけど、理由が石油じゃね。
てな感じで観ちゃったので、殺し損ねて失望する主人公達には感情移入できず。
むしろ、そんな連中に誰も殺されなかったことを喜びたいと思った。
役者はなにげに揃ってる(ジェイク・ギレンホール、ピーター・サースガード、クリス・クーパー、ジェイミー・フォックス等)し、兵士達の生活が細かいところまで描かれているので、そういうのが好きな人はどうぞ。
追記:これもDVD化されますた
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えーと次。