僕の恋、彼の秘密

http://artport-blog.cocolog-nifty.com/artport/2005/10/post_84fa.html
 
」「」ときて華流ね。最近のアジア映画にありがちな邦題だな。ArtPortもこゆのに手を出すのね。
と、試写券の内容紹介すら読まず、タイトルだけで解った気になりなつつ試写会場へ。
会場へ着いてから、ふと「ん?彼の秘密?彼女じゃなかったのか」と気になったのだが、それにもっと早く気付くべきだった。
 
田舎育ちの男子高校生ティエン(トニー・ヤン)が、夏休みを利用して都会(台北)へ上京。チャットで知り合った男とデート(ん?)した後、中学時代の友達の家に居候をきめこむ。その友達が働く店で、プレイボーイのパイ(ダンカン・チョウ)に一目惚れし(ん?)、仲間の反対を押し切って結ばれるが(ん?)、パイには人を愛せない秘密が・・・。ん〜?
 
なるほど〜。最初から最後まで女性が一人も出てこない、完全なゲイ・パラダイス・ムービーだったのね〜。いやん♪
まあ、「純愛」をテーマにするには同性愛も悪くない着眼点だが。しかしここまで徹底して男だけの映画にしなくても。ティエンが上京してきた駅のシーンで、画面の隅にエキストラの女性がちらりと映った以外、まったく女性が出てこない。それでいて監督は女性(DJチェン)だから不思議な映画だ。
 
て、一応「純愛がテーマ」と書いたけど、ベッドシーン(砂浜とかもあったけど)も僅かながらアリ。当然肝心の部分は映さないけど、ゲイの人ってどうやってやるのかね。どっちかが女役なんだろうか。なんか映画で見る限り、どっちも中性的な感じだったし。て、別に興味ないからどうでもいいんだけど、昔から不思議には思ってたんだよな。だって「女役」があるんだとしたら、「男役」もあるわけだろうし、「女役」を愛せる男なら、何も相手が男じゃなくてもいいのでは?という疑問が…て、やっぱどうでもいいや。想像しちゃうとイヤだし。好きにやってくれ。
 
とりあえず、明るく楽しい映画で、稚拙な感じはあるけど決して悪くはない。ただ俺としてはまったく興味のない世界の話だったんで、誰にも感情移入できずちょっと困った。純愛を描き切れているとも思えなかったし。つか、ゲイのパラダイス映画という以外は、古典的な恋愛ドラマでしょ、これ。台湾ではヒットしたらしいけど。
まあイケメン(なのかどうか俺的には判別つかなかったが)同士が絡んでいるから、華流好きの女性には受けるのかもしれんな。綺麗な女性同士のレズ映画だったら、たぶん俺も食い入るように観たかもしれんし。あと勿論ゲイの方々に受けるかも。
 
もっとも、これどこで掛けるかによるよなあ。あ、新宿武蔵野館か。ふむ、なるほど。しかし上野オークラのほうが入るんじゃなかろうか。
12月中旬、「お正月ときめきロードショー」なんだそうで、イケメン好き(もしくはヤオイ系)の女性、またはゲイのカップルにはお奨めしておきます。劇場窓口でペアチケットを買うとオリジナルCDがもらえるとか。欲しいかそれ。欲しい人は是非。
 
追記:DVD化されますた

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