ミート・ザ・ペアレンツ 2
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紙面改革でシネマガイドのページ構成が変わるそうな。打ち合わせの席はちょっと紛糾したけど、俺にとってはどうでもいい話。従来どおり興味のある試写だけ行けるし、それについて書けと言われれば書くまで。縛りの多い紙面は書いていて面白くないけど、仕事だから文句は言いません。本音はこっちに書けるしね。それよりその打ち合わせで思い切り風邪ひいたわ。鼻水どばりばせ〜ん。
てなことは置いといて。
ロバート・デ・ニーロ、ベン・スタイラー、ダスティン・ホフマン、バーブラ・ストレイザンド、ブライス・ダナー、テリー・ポロ共演の大ヒットコメディ。ていうかその前に、バーブラ・ストレイザンド? 俺が子供の頃はバーブラ・ストライサンドだったんだがなあ。人名のカタカナ表記はしょっちゅう変わるから面倒だ。この歳になってくると、そーゆのが覚えきれないのよ(哀)。
看護士のグレッグ(本名:ゲイロード)・フォッカー(ベン・ステイラー)は、ようやく恋人パム(テリー・ポロ)の父親で元CIAの堅物ジャック(ロバート・デ・ニーロ)から結婚の承諾を得て一安心。パムと共に結婚式の準備をすすめていた。
だが、あと一つ、互いの両親を引き合わせて共に週末を過ごすという、最大の難関が残されている。
ジャックに対して「父は弁護士で、母は医者」と告げていたグレッグだが、実際の父バーニー(ダスティン・ホフマン)は「元弁護士だが今は専業主夫」、母ロズ(バーブラ・ストレイザンド)は「高齢者向けのセックス・カウンセラー」であった。陽気でジョークが大好きなフォッカー一族に対し、ユーモアセンス・ゼロの堅物ジャック。息子のために、ジャックに対し精一杯のもてなしをするフォッカー夫妻だが、そのどれもがジャックには気に入らない。
無難に週末を乗り切ろうとするグレッグの思惑は、何もかも裏目に出るのであった。
てな話。
3億ドルの興行収入を上げた前作から4年。本作も全米で3週連続1位を記録し、ついには全米歴代コメディ映画興収No.1の大ヒット。
まあ確かに、これだけの役者がそろって、脚本もしっかりしてるし、面白くないことはない。つか、コメディ(喜劇)として実に良く出来ているのは間違いなし。紙面だったらベタ誉めしちゃうかも。
ただ、これが歴代コメディ映画興収No.1て言われると、そこまでの作品かと首を傾げたくなるのも事実。俺個人が、最近こうした「きっちり作られた」コメディより、前出「七人のマッハ」みたいな作品のほうが本気で笑えるというのも大きいが、計算され尽くしたハリウッド製コメディの笑いには、少々食傷気味なのだ。ベン・ステイラーの顔が下品で嫌いというのもあるけど。
だいたい豪華スター共演によるドタバタコメディってのは、もう時代遅れでしょ。ドタバタコメディなんかにスターは出ない、ていう時代の中で、たまにそういうのがあると面白かったけど、最近じゃどのコメディもスター総出演みたいになってきて、ちっとも新鮮味が無い。
笑える映画ってのは、作り手がどれだけ楽しんで作ってるか、という一点にかかっている。最初から興行成績を意識して万人向けの笑いを計算していることが見えちゃうと、個人的にはかなり引く。はい、ここが笑うところですよ〜て感じで、デ・ニーロが大げさにずっこけてるところを見せつけられると、な〜んかバカにされている気がしてならない。
「笑える映画」が結果的に大ヒットする世の中は大歓迎だけど、「大ヒットさせる」ために真面目な顔した連中が「ここでこのギャグ入れたらどうですかね」「統計的にはこちらのギャグのほうが大衆受けすると思われますが」なんて会議している様子が透けて見えちゃうと、なんか素直に笑えないっちゅーかね。
て、そこまでヒネクレた見方をする必要も無いわけで、実際大多数の人たちはそれに満足してるみたいなので、それはそれで結構なことかと。まあ、全体通して楽しい映画だし、悔しいかな結構笑わせられるけど、「笑い」の質としてはそれほど高くない(ように感じた)映画。デートや暇つぶしには最高。
追記:DVD化されますた
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