エターナル★サンシャイン

ジム・キャリー主演で、ケイト・ウィンスレット、キルティン・ダンスト、イライジャ・ウッド共演とくれば黙っててもヒットしそうだけど、内容もなかなかどうして面白い。脚本が「マルコヴィッチの穴」のチャーリー・カウフマンだけにかなり凝った構成だし。
冒頭から終盤まで、こんなに切ないラブストーリーをよくぞ考え出したものだと感嘆しきり。
 
そもそも人間とは、誰かに認識されることで自己の存在を確立していく生き物。
他者に認識され記憶されることは、自分が生きた唯一の証でもある。
ところが本作では、嫌になった相手の記憶だけを消去する方法が発見される。
実際そんな技術が発見されたら恐ろしいことだと思うが、意外とすんなり受け入れられたりするのだろうかね。思考実験としては、なかなか鋭い着眼点かも。
 
ただラストが妙にあっけない。いいのか、あんな終わり方で。
あの展開だとそうならざるを得ないのかもしれないけど、最後の最後にちょっと息切れしたなカウフマン。
 
追記:DVD化されますた