あずみ2 Death or Love
日本刀で斬られたことがないのでハッキリとしないが、想像するに日本刀で斬られたら凄く痛い。新しい紙で指先を切った時の200倍くらいは痛いと思う。少なくとも、袈裟懸けに斬られて血を噴出させながら、全てを悟ったような表情で「あずみ…(にっこり)」てなことは出来ないと思う。
…出来ないよね?
登場人物のほとんどが斬殺されるのだけど、どうもそこに「痛み」が感じられない。リアリティを追求するような映画じゃないけど、死にゆく人々があまりにもキレイに死ぬので、妙な違和感があるのだ。テレビ時代劇のように斬られたら血も流さず画面からハケる、というのはそれなりに様式美なんだけど、血だけ流して痛がらない人間って、なんか恐いじゃない。
…恐いよね?
まあ、リアリティを追求する映画じゃないのは前作から変わらず。武芸の心得がない出演者達によるアクション映画って、この時代にどうなのよ。
そもそもあんな華奢な上戸彩が、超絶的剣技の使い手には見えないもん。ちょっと走ったら息上がってるし。
でもそれはいいの。可愛いから(笑)。幼さの残っていた前作から二年、いくらか大人っぽくなった彼女が太股も露わに走り回り、返り血を浴びてゆく姿はある種のエロティシズムすら感じたほど。演技が巧いわけじゃないけど、確かな存在感を持った女優になった。て、オヤジのような感想。
あ、エロといえば高島礼子のくノ一ぶりもやけに淫靡だったな。でも途中からいきなり「極妻」になるのが笑えた。笑うところなのかどうか知らんけど可笑しかった。
でも、決してダメな映画じゃないのよ。テレビドラマの延長のような現代劇より、よほど「映画」してる。一応、大人の鑑賞にも堪えうる作品。
追記:DVD化されますた
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