サイレントヒル

おさわり禁止

http://www.silenthill.jp

日本製人気ホラー・ゲームの実写映画化(ゲームやらないので全く知らんけど)。
 
最愛の娘シャロンジョデル・フェルランド)が、悪夢にうなされて叫ぶ「サイレントヒル…」という奇妙な言葉。母親のローズ(ラダ・ミッチェル)はその謎を解くため、シャロンと共にウェストバージニアに実在するサイレントヒルという街を訪れる。しかし全くひとけのないその街は、一度足を踏み入れたら二度と抜け出すことの出来ない呪われた迷宮だった。街で失踪したシャロンを探すローズは、やがて想像を絶する恐怖に見舞われるのであった!全米震撼!!…みたいな。
て、ほんとに全米が震撼したらどうなるのかな。いっぺん見てみたいね。それ自体が大ニュースになるよね。いや、どうでもいい話だけど。
 
なにはともあれ、クリーチャーのデザインが秀逸。肌触りとかリアルに想像できそうなクリーチャーが、山ほど出てきて実に気色悪っ(褒め言葉よ)。元になってるゲームを知らいなからこの映画がどれくらい(ゲームの)テイストを再現しているかは評価出来ないけど、ヴィジュアル的にはかなりのレベル。子役も頑張ってたしね。
 
ただ個人的には、「すごく怖いかも!」て期待してたから、あまりにも怖くなくて拍子抜け。
クリーチャーは良く出来てたけど、ホラーそのものとしてはねえ…。謎が解けても「ふーん」て感じで意外性ゼロだったし。ていうか、いくらゲームが元でも、ゲーム的要素を詰め込みすぎよ。偶然発見したアイテムが鍵になって…みたいなのは、ゲーム・プレイヤーとして参加している時は楽しいだろうけど、映画でそれ繰り返してたらただのご都合主義だっつーの。それにさ、元のゲームが日本製だから仕方ないかもしれないけど、アメリカって魔女を絞首刑にしたんじゃなかったっけ。火あぶりじゃなくて。どーしても焚刑にしたかったらヨーロッパを舞台にしたほうが良かったのでは。て、些細なことだけどさ。でも低予算映画ならともかく、どーせ大金かけるならそーゆー細かいところを気にさせないくらい怖いの作ってよん。
まあ、魔女だのクリーチャーだのを無視して、ホラーというよりサスペンス映画の一種だと思えば(思えれば)、そこその出来。
 
と、以上は元ネタを知らない立場としての、純粋に映画としての感想。クリストフ・ガンズ監督始め、スタッフはゲーム版「サイレントヒル」の熱狂的ファンだそうだから、このゲームを好きな人が観たらまた違った感想があるのかも。ていうか、あるはず。ヴィジュアル的にはゲームとは比較にならないくらい精緻だし、かなり気に入る人がいても不思議じゃないね。そーゆー方はとりあえず観てみて、ゲームの映画化としてどれくらい完成しているのか、是非教えて下さいませ。

追記:DVD化されますた

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