ブラック・スネーク・モーン

http://www.blacksnake.jp/
サミュエル・L・ジャクソンセックス依存症クリスティーナ・リッチを鎖で縛って監禁する…て、アメリカ版『完全なる飼育』かよ!と思ったが、実は結構、骨太な作品だった。キリスト教が絡むのでやや教条的だし、善悪の解釈もきわどい(善意なら何やっても良いのかって感じだ)が、その結末は意外と感動的。あのラストはちょっとヤバい(素晴らしい)!マジで泣けた。監督・脚本は『ハッスル&フロウ』のクレイグ・ブリュワー。今週末公開。
 

ディテクティブ

http://www.detective-movie.jp/
このところ、すっかり影の薄くなったジャン=クロード・ヴァン・ダム主演のアクション映画。

得意のマーシャルアーツを封じて、70年代的ノワール・アクションを展開。
これが見事につまらない(笑)。
ヴァン・ダムは麻薬に溺れる警官ストウ役。麻薬王キャラハンを追うが、仲間はどんどん殺されるし、奥さんはよその男の子供を妊娠するし、腹いせに娼婦をレイプするしで、どうにも冴えない。しかもキャラハンに捕まって頭に銃弾を撃ち込まれちゃってまさに天中殺。ところが何故か死ななかったストウは他の男と暮らす妻の元でリハビリを続け(みじめ)、少しずつ善良な刑事になっていくのであった。てな話。
ラスト、何が気になるって妊娠中の子供の将来
いろいろ頑張ってるのは伝わるけど、ヴァン・ダムはやっぱマーシャルアーツが似合う。あと股割り。
9月公開。
 

やじきた道中記 てれすこ

http://www.telesco-movie.com/

ご存知、弥次喜多道中記。て最近の若い人は知らないのか。日本映画でこれほど映画化された話も少ないのよ。
で、今回の弥次郎兵衛は中村勘三郎。映画の主演は46年ぶりだそうな。一方の喜多八は柄本明。品川の遊郭から足抜けしたお喜乃に小泉今日子。この三人の珍道中が、江戸の文化や人情話を絡めて賑やかに展開される。正直、それほど期待してなかったけど、素直に楽しめた。いかにも日本の古き良き喜劇って感じ。どこか懐かしい。
 
ちなみに「てれすこ」てのは有名な落語ネタ。他にも「狸賽(たぬさい)」「野晒し」「お茶汲み」等、全編通して落語ネタのオンパレード。落語好きとしては楽しめる一本だ。ネタの詳細は後日暇があったら書きます。監督は前作「しゃべれども、しゃべれども」でも落語を扱った平山秀幸
11月公開。
 

ヘアスプレー

http://hairspray.gyao.jp/
いや〜面白かった!
ジョン・ウォーターズの同名作品をミュージカル・リメイク。ていうかジョン・ウォーターズのオリジナル映画が舞台化され、トニー賞8部門受賞を受けるブロードウェイ・ミュージカルとなり、それが更に映画化されたという流れ。今は亡きディヴァインの役を、まさかジョン・トラボルタがやるとは思わなかった(笑)。
詳細は時間があれば後日書くけど、人種差別なんぞをテーマに折り込みながらも、とにかく明るくハッピーなので疲れた心身にはうってつけ。実に楽しめた。太った体にコンプレックスを持ってる人には、特にお奨め。
10月公開。